カラーを使った差別化と競争戦略~ブランド化の視点で
こんにちは。ヨッシーです。(笑)前回は、各カラー(色彩)のそれぞれの心理的効果や意味合いについてお話しました。
https://kobe-takagi.co.jp/2019/11/14/mbaヨッシーのマーケティング講座-vol-8/
今回は、差別化と競争戦略の視点でカラー(色彩)の説明をしていきたいと思います。ブランドカラーは、同じカテゴリー、業界のライバル社と反対の色を使う方が効果的です。なぜなら、同じ色なら一番手(強いイメージ)を持っている方をその色を見た消費者は、連想してしまうからです。
例えば、コカ・コーラは赤色をブランドカラーにしています。赤色のボトルやロゴマークを見ると私たちは、無意識にコカ・コーラを思い浮かべ連想しています。ですから、私たちが、赤色を使うとコカ・コーラの広告宣伝に力を貸していることになるのです。
では、コカ・コーラとライバル関係にあるペプシコーラは何色を使っているかを少し思い出してみて下さい。そうです。ペプシコーラは、赤色ではなく、反対のイメージを持つブルーをベースにしたブランドカラーを採用し、コカ・コーラと対峙させています。
ここでは、コカ・コーラ(赤) ≠ ペプシコーラ(青)の図式が成り立ちます。
このようにペプシコーラは、コカ・コーラの赤色と対峙させ、ブルーを使うことでブルーのボトルやロゴマークを見れば私たちにペプシコーラを連想させることが出来るのです。
私たちは、自社や自社製品のブランドカラーを有効的に用いて独自性(オリジナリティー)による差別化を行い、競争優位を高めていくことが出来ます。それが、ブランド化する理由の一つとなります。
次回は、競争戦略の視点でさらに話を広げ、ブランド化についてお話していきたいと思います。